8月11日〜14日南アルプスに行きました。台風7号の動き次第でどう転がるか分からないヒヤヒヤの山行でした。南アルプスと言っても日本で2番目に高い北岳をはじめ名だたる名山がたくさんあります。今回上ったのは鳳凰三山。写真は、薬師岳の山頂から富士山を望んだものです。
山小屋に泊まった前日の12日の午後からは台風の影響か雲がかかってまったく眺望が利かず、こうなったら山頂上っても仕方ないと諦めていました。たぶんこれから雨だからそのまま下山しようかと。ところが、夜明け前外に出てみると星が出ています。行くだけ行ってみようと上ってみたらこんな気持ちのよい晴天に。
写真、雲海から頭を出しているのは八ヶ岳。
鳳凰三山の一つ地蔵岳、山頂の屹立した岩稜、オベリスクで有名です。その左奥にどっしり構えるのが甲斐駒ヶ岳。前に登りましたが美しくも険しい山でした。
薬師岳から西、ひときわ高いのが盟主北岳、その左が間ノ岳、さらにその左の農鳥岳と合わせて白根三山と呼ばれます。登る途中夜明け前の北岳を見たとき、どのように曙光が作用したものか、北岳が後光をさしているように放射状に光を放っていました。それがこれ。
あれこれ気をもんで、どうなるかもわからないのに諦めることばかり考えていた自分にこんなご褒美をくれるのですから、やっぱり山はやめられない。
忘れられぬ山行になりました。
(宮森健次)